2017年1月30日月曜日

开释(Dismissal)

今日は裁判がありました。
経緯はこちらをお読みください。

長男に
「裁判に行ってくるね。」
と言うと、よく分からなかったようなので、
「trial だよ。」
と英語にしたら、
「牢屋に入れられちゃうの?」
と心配そうだったので、
「減点されるか、罰金を払って終わりだと思うよ。」
と答えると、少し安心したようでした。

指定された時刻に Town Court に到着すると、
前回と同じように荷物検査があり、金属探知機のゲートをくぐりました。

かなり待たされた後、前回とは別の弁護士と面会しました。
前回の弁護士からどんな話があったか聞かれたので、
「駐車違反の罰金を払えば減点しない」と言われ、
それを拒否したと伝えました。
事故の状況については一切触れられませんでした。

裁判所に入り、さらに、かなり待たされた後、
裁判官に「裁判の準備はできているか」と聞かれ、「Yes.」と答えました。
今日はそのために来たのですから。
すると、チケットを切った警官を呼ぶので待ってほしいと言われました。

またまた、かなり待たされた後、見覚えのある警官がやって来て
別室で弁護士と何やら話しているのが聞こえました。

ようやく弁護士が戻って来て、いよいよ裁判だ!
と思いきや、
「Case dismissed. You can go home.」
と言われ、あっけなく終了。
何も主張することなく、無罪放免となりました。

所要時間1時間。弁護士や裁判官とのやり取り自体には
1分もかからなかったと思います。

夫の解説によると、警察側はこの裁判に勝てる見込みがないと判断して
却下したのだろう、とのことでした。
なんだか狐につままれたような気分ですが、
減点も罰金もなく、めでたしめでたし。
これからは、いっそう安全運転を心がけます。



2017年1月18日水曜日

沉默(Silence)

同僚に誘われて、近所の映画館へ Silence を見に行ってきました。
家族に話すと、次女が「行きたい。」と興味を示したので
時代背景を話して、決して面白い内容ではないと断ったうえで、連れて行きました。


原作は遠藤周作の『沈黙』です。
ン十年前、学生の頃に読んで、しかも、遠藤周作作品を何冊かまとめて読んだため、
あらすじを思い出すのに時間がかかってしまいました…。

=====
江戸幕府がキリスト教を禁止し、鎖国をしていたころの日本。
ポルトガル宣教師のパードレ・フェレイラが棄教したという知らせを受け、
ロドリゴとガルぺがマカオ経由で五島列島に上陸する。
マカオで出会ったキチジローが隠れキリシタンの村へ案内するが、
後にキチジローはロドリゴを密告する。
キリシタン弾圧で次々と殉教していく者の中にガルぺの姿もあった。
棄教したフェレイラ、元信者であった長崎奉行の井上筑後守と出会い、
日本人にとって神と信仰の意義とは何か、苦悩する。
ロドリゴが棄教しないために、棄教を誓った者たちに惨たらしい拷問が続けられ、
自分の信仰を貫くか、棄教して信者たちを救うかの選択を迫られる。
=====

ストーリーはもちろん、キャスティングも素晴らしいと思いました。
日本からは、じい様の笈田ヨシ、茂吉の塚本晋也、
通訳の浅野忠信、井上筑後守にイッセー尾形。
そして、『アメイジング・スパイダーマン』でのピーター・パーカーのイメージが強かった
アンドリュー・ガーフィールドは、ロドリゴの苦しみや不条理に対する怒りを、
窪塚洋介は、キーパーソンのキチジローの持つ
人間の弱さ、いやらしさなどを見事に演じました。
日本人俳優の英語でのセリフ回しも味のあるものでした。

映像や音響のレベルも高く、ヒグラシの鳴く声だけで始まり、
徐々に音が大きくなったところで無音になり
Silence とタイトルを出すなど、ニクい演出です。
江戸時代の日本を再現した村や港や奉行所、
海の波や夏の日差しや霧までも、緻密に計算されたもののようで、
さらに臨場感を醸し出していました。

映画の冒頭、日本語で始まったのに字幕が出なかったので、
次女が小声で「字幕がない」とつぶやき、私も「あれ?」と思いました。
ストーリーに影響がないので出さなかったのでしょうか。
長崎が舞台で、方言も自然な印象を受けましたが、
踏み絵のシーンで幕臣が「踏め」と命令しているのを
”Fume.”とそのままローマ字で字幕を出したのも不思議でした。

最後のシーンでは、魂が解き放たれたように感じました。


余談1:
映画館は Super Tuesday と銘打っていて、火曜日の料金は6ドル。
しかもバケツのようなラージサイズのポップコーンも5ドル。
さらに「こんなに大きくてMサイズ?」の炭酸も5ドル。
3時間の上映時間に、次女はポップコーンを半分くらい食べました。

余談2:
映画が終わって夫の迎えを待っていたら、おばあさんに
「どう思った?」と話しかけられました。
感想を誰かと交流したくなったようで、こんな時、
自分の英語力が低くてうまく伝えられないのはもどかしい。
でも、今回の感想は日本語でもうまく表現できないかも。





2017年1月16日月曜日

瓢虫(Ladybug)

この家には、テントウムシが住んでいる。

引っ越してきた当初から家じゅうで見つけ、
生きているものはできるだけ逃がしてやった。

寒い冬になっても、懸命に生きているらしく、
今は物置場になっている、屋根裏のカーペットの上で
しばしば死骸を発見する。


いったい、どこからやってくるのか、どうやって繁殖しているのか、謎である。

私は田舎育ちだから虫は平気だけど、
都会育ちの子どもたちは怖がっている。
こんなに小さくて、噛まないのに、ね。




2017年1月12日木曜日

法庭(Town Court)

裁判所に行ってきました。

10月下旬、大渋滞の高速道路で事故に遭ったのです。
車線変更する際に、後ろのトレーラートラックに接触され、
新車に傷がついてしまいました。
幸い自分にも相手にもケガはなく、身体的には問題ありませんでしたが、
初めての交通事故で、精神的にはかなり落ち込みました。

事故現場で警察を呼んでポリスレポートを作ってもらいます。
事故証明がないと保険金が下りないからです。
保険会社に連絡し、車検の結果、
修理の見積額が判明し、小切手が送られてきました。
修理の全額が補償されることになり、車のほうは一段落です。

しかし、ポリスレポートには事故原因として
「Following too close.」と書かれており、
私に交通違反がつけられていました。
この点については不服として「I'm not guilty.」を申し立てたのです。

事故現場の地域を管轄する裁判所から
Pre-trial の日時を記した手紙が届きました。

受け付けを済ませると、法定弁護士から質問があります。
ひと通り、事故の状況について説明すると
「交通違反ではなく、駐車違反にすることもできますが、どうしますか?」
と提案がありました。
駐車違反だと$100程度の罰金を支払って終了となります。
しかし、それでは自分の罪を認めることになるので
「No.」と断ると、法廷に案内されました。

法廷では、裁判官と数人のスタッフが交通事故の案件を一つひとつ処理していました。
今回は、裁判を受ける日時を後日手紙で連絡する、と告げられておしまいです。

2日後、手紙が届きました。
3週間後に裁判があります。

次回へ続く…。





2017年1月11日水曜日

买东西(Shopping)

Trader Joe's にて

「クリスピー」「クランチ」とカタカナで書いてある!




いわゆる「あられ」。
外側はカリッとしていて中身がもっちりしているので、歯にくっつくのが玉に瑕。
一口サイズですが、ちょっと大きめかな…。

大道にて

「ニッキ」か「抹茶」か悩みに悩んで「ニッキ」にした。

以前、日本のテレビ番組を見た次女に、
「ママ、八ッ橋って何?」
と聞かれたことがあるのを思い出して購入。
百聞は一見に如かず。



2017年1月10日火曜日

冰柱(icicle)

週末から氷点下10℃の寒さが続いている。

軒先に巨大なつららを発見。


融けて落ちてきたら怖い…。



2017年1月9日月曜日

更改地址(Change of Address)

遅ればせながら、住所変更手続きについて記しておきます。

Social Security Card (ソーシャル・セキュリティー・カード)に関しては、
住所変更を届ける必要はありません。
ただし、社会保障や医療のベネフィットを受けている場合は、
オンラインから変更できるようです。

以下、ほぼオンラインで変更ができ、意外と簡単でした。
特に住所を証明する書類の提出義務はありません。
たいていの場合、転居後10日以内に届け出ることになっています。

・運転免許証、車両登録
ニューヨーク州陸運局で「MyDMV」というアカウントを作って変更後、
免許証の裏にある「ENTER CHANGE ADDRESS」欄に
新しい住所を書き、車両登録書類に加筆訂正する。

・郵便
郵便局のウェブサイトより変更可能。

・銀行
銀行のウェブサイトより変更可能。

・クレジットカード
クレジットカード会社のウェブサイトより変更可能。

・在留届
外務省のウェブサイトより変更可能。

・グリーンカード
移民局のウェブサイトより変更可能。

・健康保険、自動車保険
保険会社のウェブサイトより変更可能。

・確定申告
IRSのウェブサイトからForm8822 (Change of Address) をダウンロード、
必要事項を記入、署名して指定された住所に郵送。



2017年1月7日土曜日

公众假期(Holidays)

2017年の「国民の祝日」は、土曜日だらけだそうだ。
日曜日が祝日にあたると月曜日が振替休日になるが、
土曜日だと振替休日は発生せず、
週休2日制でもともと土曜日が休みの人にとっては
休日が減ってしまう…、ということらしい。
どれどれ、と調べてみた。

2017年
 元日:1月1日(日)
 振替休日:1月2日(月)
 成人の日:1月9日(月)
 建国記念の日:2月11日(土)
 春分の日:3月20日(月)
 昭和の日:4月29日(土)
 憲法記念日:5月3日(水)
 みどりの日:5月4日(木)
 こどもの日:5月5日(金)
 海の日:7月17日(月)
 山の日:8月11日(金)
 敬老の日:9月18日(月)
 秋分の日:9月23日(土)
 体育の日:10月9日(月)
 文化の日:11月3日(金)
 勤労感謝の日:11月23日(木)
 天皇誕生日:12月23日(土)

確かに、4つの祝日が土曜日と重なっている。
元日の振替休日で2日が休みになっても、
もともと3が日は休むところが多いから、ちっともうれしくない。
では、昨年はどうだったかというと…。

2016年
 元日:1月1日(金)
 成人の日:1月11日(月)
 建国記念の日:2月11日(木)
 春分の日:3月20日(日)
 振替休日:3月21日(月)
 昭和の日:4月29日(金)
 憲法記念日:5月3日(火)
 みどりの日:5月4日(水)
 こどもの日:5月5日(木)
 海の日:7月18日(月)
 山の日:8月11日(木)
 敬老の日:9月19日(月)
 秋分の日:9月22日(木)
 体育の日:10月10日(月)
 文化の日:11月3日(木)
 勤労感謝の日:11月23日(水)
 天皇誕生日:12月23日(金)

土曜日は1日もなかったのだ。
やっぱりこれは多くの勤め人にとって悲しいかもしれない。

それでは、アメリカの祝日はというと…。

2017年
 New Year's Day:1月1日(日)
 'New Year's Day' observed:1月2日(月)
 Martin Luther King Day:1月16日(月)
 Presidents' Day:2月20日(月)
 Memorial Day:5月29日(月)
 Independence Day:7月4日(火)
 Labor Day:9月4日(月)
 Columbus Day:10月9日(月)
 Veterans Day:11月11日(土)
 Thanksgiving Day:11月23日(木)
 Christmas Day:12月25日(月)

これまた、土曜日が1日あるではないか。
アメリカの祝日は少ないが、学生の夏休みが長いので
これ以上増えないと思う。
あ!でも、ニューヨークの学校には Snow Day があるぞ。


今日も雪が降り始めて、夜までに積雪は10cmを超える模様。
だが、今日は土曜日だ…。



2017年1月5日木曜日

社区学院(Community College)

長女がクイーンズのコミュニティカレッジ(CUNY の1校)から
ウェストチェスター郡のコミュニティカレッジ(SUNY の1校)への転校を試みました。

まず、転校先の学校に行って問い合わせ、春学期への申込書に記入、提出しました。
ウェブサイトから Transcript (成績証明書)を印刷して持参しましたが、
正式な成績証明書が必要で
単位を移行する手続きの担当者も不在だったので出直すことになりました。

次に、クイーンズに戻って
在籍している大学に正式な成績証明書を発行してもらいました。
直接、転校先の大学へ送ってもらうこともできますが、
今回は自宅に郵送してもらいました。
発行手数料は$7.00でした。
提出前に自分で開封すると無効になります。

そして、ウェストチェスターの担当者に提出すると、
現在までに履修した60単位のうち
半分の30単位しか移行できないとのこと。
春学期だけで卒業要件の単位を履修することは不可能なので
結局、5月までクイーンズのコミュニティカレッジに通うことになりました。

しかし、2年制のコミカレ卒業まで残すところたったの4か月です。
長女はどうも春学期のスケジュールが気に入らないようですが、
卒業後の進路と編入先の大学のことも考えながら
有意義に過ごしてほしいものです。

そんなことより、春学期が始まるまであと3週間、
ダラダラ過ごさないように、何かさせなくちゃ!



2017年1月4日水曜日

碎纸机(A Paper Shredder)

地下室でシュレッダーを発見。


一部破損しており、かなり古そうですが、ちゃんと動きます。

クロスカット

ごみは、透明の袋に入れて出すことになっています。
適当な大きさの透明の袋を探し中…。



2017年1月3日火曜日

魔弦传说 (Kubo and the Two Strings)

アメリカで8月に公開された『Kubo and the Two Strings』を見ました。
日本が舞台の作品なのに、日本では公開されていないようですね…。


=あらすじ=
侍がいた時代の日本。
独眼の男の子 Kubo は、不思議な力をもつ語り部。
Kubo が三味線を弾くと紙がひとりでに折り紙の作品になって
お話に合わせて動くのです。
ある日、Kubo は母親の言いつけを破って日没までに帰宅しなかったため、
母の双子の姉妹に襲われます。

三味線で魔術を使う母親が命がけで救ってくれ、
お守りだった木彫りの猿に命が与えられ、
折り紙の Hanzo が道案内をしてくれます。
Kubo の亡くなった父親 Hanzo の弟子だったというクワガタムシに出会い、
Moon King を倒すべく、無敵の刀、鎧、兜を探す旅に出ます。

……あとは見てのお楽しみ!


三味線なのに、なぜ Two Strings?と思ったアナタ、
映画を見ると謎が解けます。
猿がお供になったあたりで「桃太郎か?」とツッコミたくなりますが、
猿もクワガタムシも重要な登場人物なのです。
旅の途中で Kubo の出生の秘密も明らかになっていきます。
「You are my quest.」がキーワード。

最後にメイキング映像が出ますが、
ライカ制作のこの映画はストップモーション・フィルム(コマ撮り)です。
が、そう言われなければ、ほとんど気が付かないと思います。

そして、見事なのが人物の着物や小物だけでなく、
背景となる村の風景や家々にまったく違和感がないことです。
海外の映画で描かれる日本のディテールには間違ったところが多くて
興ざめすることも多いのですが、細かいところまで注意深く作りこまれています。
でも、公式サイトを見たら、幟に「水果」と記されているのを発見。
これは中国語で「果物」という意味で、日本語ではないですね…。残念!

それでも、家族で十分楽しめる映画だと思います。
機会があれば、ぜひ!



2017年1月2日月曜日

维也纳新年音乐会(Vienna New Year's Concert)

今年の指揮者は、ベネズエラ出身のグスターボ・ドゥダメルです。
テレビやラジオを通じて世界80か国にも中継されるという
ウィーンフィルのニューイヤーコンサート
35歳という若さで振るのは恐らく史上最年少でしょう。

ドゥダメル氏は、ロサンジェルス・フィルハーモニックの音楽監督を務めており、
以前、テレビ番組のドキュメンタリーを見たことがあります。
クラシック音楽の指揮者としては異色の存在で、
ラテン系ならではのエネルギッシュなパフォーマンスが見どころです。
選曲も一味違うはず。

ラジオではFM局のWQXRが午前11時から放送、
テレビ中継は、午後2時30分と午後7時30分から90分間、
いつものPBSがいつものジュリー・アンドリュースの案内で放映しました。
全体的に、なんとなく若々しく楽しげな雰囲気でした。
バレエのダンサーがホールの通路で踊っていたのも新鮮でした。
定番の「美しく青きドナウ」の演奏中に、
過去のバレエのパフォーマンスが見られたのも懐かしかったです。
もちろん、1960~1970年代の映像は初めて見たのですが、
モノクロのフィルムが歴史を物語っていました。

「ラデツキー行進曲」を聴くと、今年も始まったなあ!と実感します。
この前、ミツワに行ったときに買ったシシャモを焼いて(数の子ではなく)、
お雑煮を作って、黒豆を食べて、ちょっとお正月気分になりました。



2017年1月1日日曜日

五十而知天命(I Knew My Destiny When I Turned Fifty)

あけましておめでとうございます。
ニューヨークで迎える9回目のお正月は、
寒さも厳しくはなく穏やかに晴れています。

いつものようにテレビでタイムズスクエアでのカウントダウンを見ていたら、
日付が変わった瞬間に近くで花火の音がしました。
窓の外を見ると、White Plains 中心部で花火が上がっていました。

窓越しに携帯カメラで撮影

しかし、年明け早々トルコで銃乱射事件があり、心を痛めています。
アメリカ大統領も交代し、どんな世の中になっていくのか
注意深く観察したいものです。

個人的には「知命」を迎えます。
あせらず、たゆまず、おこたらず、
一歩一歩着実に進んでいきたいと思います。